繧繝四方縁厚畳礼盤

繧繝四方縁厚畳礼盤 (うんげんしほうべりあつじょうらいばん)
畳縁というのは本来そこに座る人の身分をあらわします。繧繝というのはこのやたら派手な模様のことですが、これは縁のなかでも最上位になる縁でして、シルク製で、すごく高いです。
 神社などで見ることができますね。

ここに座ってよいのは本来、神様、皇族、そして最上位の僧侶です。

皆さんよく知っているのは、3月雛祭りのお内裏様とお雛様が座られている台ですね。
あれが繧繝縁になっています。 皇族の方々ということですね。
現在まで、繧繝礼盤は二つ作りました。 一生作る事のない畳職人もいるのですから、
これは僕にとってとても光栄な事です。
最初に作ったのは、近くの由緒ある神社、須佐神社の御神体が鎮座されている台としてです。
 基本的には修繕でしたが、江戸時代末期の天保年間製作と古く、(大工さんの名前が書いてありました。) 木製部分以外は全て新造でした。  この時構造がよくわかりました。

現在は須佐神社本殿の最奥にあり、目にする事は出来ません。数十年、数百年後に修復工事がされた時でもないと人目に触れることはないのです。 御神体のしたですから。

他にも神社本殿のお仕事はしましたが、須佐神社のはとにかく大きく、驚きました。
2つめの繧繝礼盤は、お寺さんの御依頼でした。
これは近くの神光寺さんというお寺にあります。  ここは天台宗のお寺で、護摩祈祷をされます。こちらは訪ねれば見られます。 お世話になりました。



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