その後・・・別離。

約15年手元にあり、結婚、子供誕生と、自身の生活に追われ、だんだんと
乗らなくなりました。 バッテリーもアガッテバカリ。

マツダ・ディーラーの面倒見はとても良かったです。ロータリーオーナーは特に大切にという
わけでもないですが?困ったときはとことん調べてくれたり。今でも良かった記憶がほとんどです。
(やはり1位2位のメーカーとは違い、顧客を大切にするのかなあ…)

10年目くらいからは、冬場、ハンドル切ると『キリコリカリ・・・・』といやな音が。
どうもゴム系部品の劣化のようでしたが工賃が高くそのまま…

だんだんと、嫁さんが持ってきたファミリア4ドアばかり乗るように。
出かける暇がないのもそうですが、 だんだんと乗るのが疲れるので乗らなくなってきました。

どうもRX−7に乗ると走らなければナラナイような、クルマに急かされる様な感覚を覚えた記憶です。

硬い乗り心地(マツダスピードのショックに換えてました)、ソリッドなハンドリング、
低速のスナッチでさえ、RX−7自身がとばさないと不満を訴えているような

だんだんと僕とクルマにずれができてきたんでしょうね。

とどめは、出先で再始動できないという事でした。

これは最も辛かった。 一度カブルと、アクセルを床まで踏み込んで、セルモーターを
1分以上連続で回し続けます。 それでかからなければ工場入りで。
さすがにそれはなかったですが、幸いエンジンがかかった場合もすごい事に。

10分くらいはマフラーからスゴイ白煙がもうもうと出続けます。
エンジン内に溜まった生ガス・ガソリンが不完全燃焼で垂れ流しというか。

なんだか出先ではドアロックして、エンジンは止めないという事で乗ってましたが。
エンジンの圧縮を計ってもらうと『許容範囲内ですが低いです』との話、
ようは、『オーバーホールかコンプリート・リビルトエンジンへの
載せ換え』の検討段階。

これはさすがに…辛い話というか、経済的にもツライ。

7万キロ少ししか乗ってないですが!! 

やはり、時折オーバーレブさせたのが悪かったのかなあ?ブザー音鳴ってたし。

ロータリーは回転を上げると1万回転でも行っちゃうそうです。
しかし、当然許容範囲を超えると、アペックスシールが欠けるか、ハウジングに傷が入るか。
要は、命のエキセントリック・シャフトが捩れを起こすみたいです。
(レシプロでいうクランクシャフトですね)

実際…コスモの20B 3ローターは構造上、エキセントリック・シャフトが3分割でして、
ここにネジレ問題を抱えていたようです。まあ1ピースでは作れなかった苦肉の策だったと。


踏み切れないまま・・・・車検も切れ・・・・・
最後の2年はガレージに置いたまま。 結局知り合いの知り合いで、
ドラッグレースをやってる、元マツダの整備士という人に譲りました。

引き取りに仮ナンバー持ってきた夜、久しぶりに長いクランキングの後、始動したエンジンは
その人が感心するほど、安定したアイドリングで。 

軽快で元気な排気音が遠ざかる中、涙が出ました。

その後遠くにドナドナされたと聞きました。今もどこかで走っていたらうれしいですが・・・。

RX−7では十分に走ったつもりですから、悔いはないと言い聞かせつつ。


まあ、今乗っても、ぐったり疲れるのはたぶん、確実。歳ですね。

乗って良かったクルマです。それは断言できる。

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