昭和の車の心得。

平成も…すっかり22年となり。
『昭和のネエ…』なんていうと年寄り扱い(まあ、おっさんなんで正しいのだが)されるこの頃。

何を好き好んで昭和58年式なんていう低年式大古車に手を出すか…
ノスタルジイと言えばそうなんですが、まあ、僕的には、
『置いてきたもの、忘れてきたものを拾い集める』ためです。 
今はもう居ない人や出来事、過ぎた日が何か、あらためて記憶が還ってきますね。セリカに触ると。
まあ懐かしんでばかりでも仕方ないですが。


理想的なオーナー像としては…当時新車で買って、以来ずーーーっと苦楽を共にし、大切にしている
というのが一番ウラヤマシイですが、なにぶん、そんな人はまず希少なハズ。

よほど稼ぎがいいか、その車が大好きか、新型車に目もくれないか、まあ僕も…無理でしたが。

エセ旧車オーナー?というか、出戻りオーナーとなるには、まずは実物が要ります

それがまあ、10年前後の車なら、値段もこなれて10万円とか2万円とかで手に入るかもしれない。
しかし20年となると…普通、中古車店では扱いを敬遠しますよ。
部品が無い。 いつ壊れるかわからない。修理できても高い修理代はかけられない。

また、車種がスポーツカーやGT何かだと
何かしらの事故大小の修理歴があるのは当然といえば当然にありますよ。

また、露天駐車で20年以上…なんて環境だとまず生き残れない
形はあっても錆びの巣窟でしょう。

結果、20年、25年超えて生き残っているのは、ある程度保管環境的に恵まれたクルマだけ、
エンジンや電装に問題あるクルマも見切りつけられて廃車されるでしょうし。

まあ、マシなのが残ってるとはいえ、アタリの上物ばかりであるわけがないのですが。

お手軽にヤフオクなんかで探しますと・・・結構ありますが、基本『現状渡し』『ノークレーム・ノーリターン』
これはリスク高い…良いのがあればいいですが、どうしようもない車を姥捨て山に出品してる人もいたりで、
後々、修理の出費が要る覚悟が必要ですね。

とはいえ・・・旧車専門店で、『フルレストア極上』なんての買うとしたら・・・
平気で200万、300万円の世界に。
いわゆる、クラシックカーの領域です。トヨタ2000GTなんか何千万円の世界で。
ファンの多いトヨタ86レビン・トレノなんかでも250万円なんてありますね。


予算がいっぱいある人は良いですが、なかなかそうもいきません…。
予算にやさしく、ソコソコ良い状態の80年代の車は、
そんなのに興味のある車屋さんで探すのがまずは手っ取り早いと思います。

車屋さんですから、売りやすく、ある程度は手を入れている場合が多いでしょう。
さすがに テールゲート錆びだらけでは・・・・叩き売らないとならなくなるし。

かといって…際限なく修理すると…販売価格に響きます。
ただでさえ、売り手にはリスクのある商品です。不良在庫化しやすいかも。

バランスとらないとね・・・欲しい人が来なければ只の古い車ですから。
当然 外装中心の化粧直しでしょう・・・。
そりゃオリジナルペイント、未再生ならなお良しなんですが…
アルミだエアロだローダウンだなんてされやすい車は、やはり荒れが…
でも中途半端にテキトーな修理されると・・・後でエライ目に
あうのでイヤですね。

僕の買ったお店の人も、
『やはり、手を出してくれる予算としては、諸費用込み総額で100万円がひとつの目安だと思います。』
…たしかに。

任意保険も要るし、自動車税も13年以上だと1割アップだし。

やはり興味がある車屋さんでないと、ある意味、厄介な大古車でしょ。

箱スカや、S30Z、ダルマセリカのように『クラシック』になれば、
また違ってくると思います。パーツも『リプロダクツ(再生産)』があったり。大違い。
値段はふざけんなよというほど高いですが。


中古車雑誌やネットで探して、
外装中心に綺麗に仕上げられてる車には…グラっときます。

下回りの写真なんかも錆がわからないとますます。

『ええい、いっちゃえ!!!』と、なりますよ。
(僕はいっちゃいましたが)

やはり欠かせないのは現車確認だと。
出来うる限り見に行くべき。 

どうしても行けない…時は腹決めて行くしかないですが、
『錆びはあっても当然だ!』という気構え。

これ大事。

10年以内の車とは絶対違う状態だと。覚悟の上。

購入までの間、徹底してメール、画像、電話で相手の車屋さんと話すべき。
納得して買いたいからね。

そして、目の前に来た クルマ。 綺麗です。
目が眩みます。 しかし、ここですべきは、

錆び探し。 もちろんエンジンや動力系も重要ですが、まあ乗って問題なければ。

水の溜まりやすい弱点を徹底して探します。 

外せるところは徹底して外す。 

下回り、袋部、 ゴム類のヘタリ。 ゴムは重要です。 部品がある限りは交換したいもの。

もちろん純正部品なんかあると思うな、あれば大ラッキーの精神で。

他車から流用できても大幸運。
オークションで足元見たような高い値段でも、入手できたらまあ幸運。

解体屋さんで見つけたらそりゃもう、踊りたくなるよ。 『キター!!』って。

どうしても無ければ…これはもう自作しかない。

DIY。 ホームセンターで似たようなものさがして自作。

まだいいんでしょうがね。 電装系やエンジン周りは…良い主治医探すしかないな。

まあ・・・ここまでテンション保つには、

ホントに欲しいクルマでないとね。

中途半端に他車種で妥協したら、維持は出来ません。

好きなクルマなら、なんとかしたくなる事請け合い。

まあそこまでして乗りたいかと言われればね。 理解できないわな。





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