ロータリーエンジン。

世界唯一、マツダのみが量産化したエンジンです。 

特徴としては小型で小排気量ながら高出力。
また、大きさの割りに重量がある、トルクが細い、燃費が悪いなど。


理解もせずにノリマシタガ、確かに良く廻る。
13B型にインタークーラーターボでしたがターボラグも無く、 実に素直な出力特性でした。
まあ、廻せばヒュイーンと馬力が出る、みたいな。

反面、渋滞など低速域では『ギクシャク』とした感じ。 スナッチというらしい。
音もとても静かで、新しい時は後ろに回らないとエンジン音が聞こえなかった。
面白くないので、フジツボ技研のマフラーに替えて乗りました。 

速くて楽しくて最高!!!でしたが、 …燃費が悪い。
セリカもそんなに良くは無かった。ATだったし。 だいたい9〜12キロくらいだったかな。
高速のったらわりと伸びたな。 1G-EUはSOHCでしたがまあ悪くない。

だいたい街乗りで6〜7キロ、
高速乗ってやっと9キロ〜10キロ、
ブーストがんがん掛けてるとリッター2キロ!?
もう、燃料計下がるのが目視できるかと。




んん〜さすがにロータリー、ここまでとは・・・。

回転上がりは速いです。そりゃ昭和40年代にこのエンジンは驚異的だったろうなあと。
レブ・リミットの6800回転までスムーズに一気です。
1速0から40q、2速90km、3速150Kmまで、切れ目無いシフトアップは病みつきになる魅力。

3万キロまでは夢中で乗りましたね。

しかし、その辺で、驚くエンジンに出会います。

HONDAの V-TEC1600エンジン。
友達が買った、インテグラ1600。 可変吸気バルブでリッター100馬力というヤツです。
1600で160馬力。こいつは正直衝撃的でした。


軽量ボディは剛性不足な感じでしたがエンジンは良かった!!!。
ロータリーと遜色ない回転の速さ!!!何より驚いたのは回転落ちの速さ!音も良かったな。

回転落ちが速いと、パワーバンドが有効に使えるわけで。 実はその辺がロータリーの弱点かも。

どうもREの構造的な宿命のようです。

2ローターロータリーエンジンは低回転で回転ムラが出ますのでそれを押さえ込むために、
フライホイールはディーゼルエンジン並みに大きいものを使っているそうですが、出力軸の反対側には、
さらに回転安定のためにウェイトがあるのです。それらがあるおかげでスムーズな回転ができるのですが、
フリクションのせいで回転落ちは結果的に早くはないという構造になると。

別にそんなに大きな問題ではなかったはずなんですが、レシプロエンジンがここまで良くなると…ね。
年々REの優位性は薄れていく事になってゆきます。

かつてマツダは、『フルライン・ロータリー』と銘打ち、スポーツカーに限らずセダン、大衆車、果てはロードペーサー
という巨大なアメリカ車ボディやマイクロバスにまでロータリーを搭載しました。
しかし、オイルショックによる『燃費の悪さ』というイメージと、トルクの細さという欠点からスポーツカー搭載のみという
現状になっています。まあ音やエンジンの官能性にも乏しいという特性もあったりで、
正直、しばらく乗ると・・・REエンジンには飽きました。レシプロとは違う特性を生かすということで『ロータリー使い』
という、REオーナー独特のプライドはありますが。昭和から平成になり、REの優位性はレシプロの進歩に影が薄くなっ
ていったのは事実でしょう。

バブル終焉の少し前には、マツダは最強決定版ロータリーとして、
『20B 3ローターエンジン』搭載の『ユーノス・コスモ』を発表します。

こいつは凄かった…。全てにおいて『キング・オブ・ロータリー』!!!
当時は国内メーカーは280馬力自主規制というのがありましたが、そのままだと350馬力は
出たそうですね。

レシプロ12気筒に匹敵する、『マルチロータリー』です。
無理やりシーケンシャル・ツインターボのローター径を大小に変えてデチューンして市販したそうですが、
耐久性・燃費に問題を抱える事に…。トラクションコントロールも無しという凄い?最強FRですので、
乗ったら面白そうですが、燃料無鉛ハイオク指定で、
リッター3〜5キロという凶悪な燃費で…ユーノス和歌山の試乗車は
リッター2キロだったそうです。
まさに、 バブルの恐竜といえますね。
まあ大好きな一台ですが、購入は無理でした。



 また…僕も経験しましたが、6万キロあたりから、圧縮が下がりだすと、始動性が悪くなります。
インジェクションエンジンで『かぶる』という貴重な経験もできます。
(出先で再始動できないとかには弱りましたね)個体差はありますが、やはり圧縮が下がるとオーバーホールを検討し
ないといけないというのは、 耐久性の問題があるという事でしょう。

だからロータリーは売るとき安いのかと。 中古車も安かったな。

それでもファンは根強い…実はRX-7の価値は、そのボディにあるのです。

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