
トヨタ セリカXX シリーズ考察
トヨタのスペシャリティーカー、セリカ。現在は系譜も途絶え、寂しい限りです。
エコカー全盛、若い世代のクルマ離れなどいろいろ要因はあるかと思いますが、
再び復活するような時代は来るのでしょうか…?
1970年末に発売開始されたA20型はすでに文句なしのクラシックカーですね。

和製マスタングとも云われる、大衆車コロナ・カリーナとの部品共通化によって
抑えた販売価格と豊富なバリエーション展開で大ヒット車とした手法は流石のトヨタかと。
看板エンジンの1600DOHCはトヨタ2000GTと同じく、ヤマハ製。
街に、モータースポーツにと活躍した歴史的存在の2ドアクーペでしょう。

当然、当時世界最大のアメリカ市場にも輸出されます。
アメリカ市場では、1969年に発売された 日産フェアレディZ(S30型)が
魅力的なスタイル・性能と、ヨーロッパ車にくらべ格段に安い価格で大ヒットの真っ最中。
しかし…オイルショックと、マスキー法などの排ガス規制などにより、時代を謳歌していたスポーツ・スペシャリティカー達
はすっかり牙を抜かれ…セリカも2代目、A40型に代わります。

なかなか個性的なデザインです。 トヨタアメリカのキャルティデザインリサーチが担当。
今見ると日本車離れしたおおらかな良いデザインかと思いますが…初代ほどのインパクトはないなあ。
国内でもあまりパッとしない印象で、今では超希少車ですね。
4気筒セリカでは対フェアレディZには役不足と判断し、
『4気筒セリカのシャーシ前部を延長し、6気筒を積んだ上級車』
を発表します。それが初代セリカXXです。
まるで…往年のプリンス・スカイラインみたいですが。

|